特にそそる話題も無いんでサボりまくりですが新年1発目のエントリーとなります。
ここまでのオフシーズンの特徴をまとめて見ようかと。
①
ドラフトピックを没収されるのをかなり嫌っている
しかし黒田博樹はよほど欲しかったのか
1年契約を実際にオファーし没収覚悟で真剣に追っていました。
現在のところFAからの獲得はすべてドラフトピックの没収が課されない選手のみ。
パピに関しては意外ともつれたけど契約を諦めてドラフトピックを獲得しようと言う意思は
無かったと思います。
②
プロスペクト、実績のあるベテラン関係なくトレードでの放出はほとんどなしプロスペクトでいえばDickeyのトレードは相手から厳しい要求を突き付けられた後
撤退、MIAのレイエス/ジョンソン、MINのJoe Mauerを狙うも成立せず、
結果今のところ最大で出したのはプロスペクトではStolmy Pimentel。
べテランでいえばレスター/エルズベリーを放出しプロスペクト獲得というチャンス自体は
あったものの具体的に発展した交渉があったと言うのは伝えられておらず
最大の放出はリリーフのMark Melancon。
むしろ主要プロスペクトをMLBの戦力に変えるよりはMLBの現有戦力を
センターピースとしてMLBの戦力に変えようとしていたように見える。
Jacobyのトレードの噂自体はあったけどBOSが交換しようとしていたのは
プロスペクトというよりは契約期間が複数年残るバリバリのベテラン即戦力を追っていたよう。
Lester-Wil Myersのトレードは噂ではなく現実に存在した話ということだけども交渉は
発展を見せなかったし打診された側のBOSがそのトレードに乗り気だったと言う話も
出てこなかった。結局TBがShieldsを軸としたトレードを敢行。
将来のために現在を削ってプロスペクトを蓄えると言う戦略はここまでは一切ない。
③
FAから多数獲得、ただし4年以上の契約をせず。
過去の長期契約の失敗にはかなり懲りたんだろうな(゜_゜)
というのと自前のプロスペクトの成長に期待をしているのだろうなというのと
二つの感想を持った。
大型トレードで懐に余裕が出来たためか年平均のサラリーには気前が良かった
と思うけど期間にはこだわっていた感じです。
インパクトプレーヤーの長期契約は意識的に避け一人も獲得していないものの
準レギュラー~レギュラー/ローテ格を多数FA市場から高めで買い
穴を埋めると言った感じ。スウィッシャーはBOSにフィットしたと思うし
ドラフトピックの没収を考えても保証契約年数と額からすれば
惜しかったかなと言うのはあります。
トレードでのMLB戦力の獲得はハンラハン一人で
BOSの今後にほとんど影響しそうにない選手を出してのもの。
ほとんどは極端とも思えるほどFAからのベテランの補充に終始していた。
Ortiz/D・Ross/Gomes/Napoli/Victorino/Dempster/上原/Drew
と開幕25人枠確実と言える選手の8名をFAから獲得。
メジャー契約での獲得数でいえばカブスに次いで30球団中2番目の多さ。
FAで獲得するだけ獲得したものの、それによって出来た余りの戦力を
うまく他のニーズに変えられていないと言う印象はまだ残ります。
その余った戦力をどこに当てる気なのかって言うのも
ほとんどの穴が埋まってしまっている今となってはよくわからないところ。
あるとすれば先発か、控え1B/OFタイプ,もしくはナポリが破談になるなら
1B獲得にうまく使いたいところでしょうが。
④
プロスペクトのMLBレギュラー起用には慎重?IglesiasはDrewの獲得でAAAスタート濃厚、Gomes/Victorino獲得でKalishはAAAスタートか
控えスタート、捕手のRyan Lavarnwayは現時点では編成上AAAになるが
まだSaltyのトレードは除外できないので分からない。
Victorinoの獲得は2014にCFプロスペクトであるJ・Bradley(現在AA)が間に合わなかった
場合のことも考えてと言う意図もあるだろうし、Jacoby Ellsburyとの2014以降の契約延長は
ないものとして動いているように見える。
2013シーズン未解決部門
①
1塁手 ナポリ・ナポリ・ナポリ12/3に3年契約総額39Mで契約に合意したと伝えられた後
身体検査で股関節にリスクが見つかり正式契約に至っていない。
BOS側は見つかったリスクに関して契約年数の見直しや球団を保護するための条項を
入れることを視野に入れ契約完了に向けて両者の交渉は継続中。
現時点ではナポリの方が他球団と交渉していると言う話は出てきていない。
一方でBOSはナポリと契約後一度は撤退したと伝えられたAdam Larocheともいまだにコンタクトを取っている
という話だがLarocheのこだわる3年契約や獲得にドラフト2巡目を没収されることには
消極的だと言う話も出ている。TEXと1年契約に合意したLance Berkmanに関しても
BOSは獲得に関心を示したとの話だが自宅近くの球団に行きたがっていた
バークマン側の選択肢からは外れていたようだ。
②
開幕捕手の編成は?守備もしっかりしているDavid Rossとの契約後、BOSが
Saltyをトレードしようとしていると
言う話自体はFox Sportsのライターを発信元として何度か出てきているし
Saltyのトレードの打診自体は他チームからも来ていると報じられているにもかかわらず
今のところ具体的な話には一切発展していない。
獲得したD・Rossの先発試合数はこれまでより増えるかもしれないが
フルタイムのレギュラー捕手と考えるのは過去の先発試合数
や年齢からしてもそんなに現実的な考えではないと思うし、多くても半分の80試合程度じゃないだろうか。
BOSはSaltyを出しLavarnway、たまにナポリにその程度の試合数を捕手として任せるつもり
があるかどうかと言うところ。不安が大きいならばサルティをトレードしないかもしれないし
ここまで見てるとかなり消極的にも思えるが。
ナポリの未契約が影響しているのだろうかね。サルティをトレードしようとしていた
と言う話はナポリとの契約合意前に出ていたものだからあまり関係ないようにも思えるが。
このままSaltyを出さなければ自動的にMLB開幕はSalty/Rossの組み合わせとなり
LavarnwayはトレードされなければIglesias同様再びAAAスタートになる。
逆にLavarnwayを出せばSalty(2013後FA)との複数年の契約延長が無い限り
2014年以降のレギュラー捕手獲得は必要不可欠になるだろう。
③
先発投手はこれで確定?Buchholz/Lester/Dempster/Lackey/Doubrontのローテはひとまず5枠埋まっている。
昨年酷かったものの長期契約や主要プロスペクト放出のリスクを承知で
ローテを強引にテコ入れしようとしているようには見えない。
そういう意味では基本的には野手と一緒で空いたスポットを塞いだという形に見える。
Lesterが以前の状態に復活したら、Buchholzがローテ上位級に成長したら
、Doubrontが来年1年ローテを守りきったら、Lackeyが平均的なローテ投手になったなら・・・。
De la Rosa/Websterが来期MLBでうまく行ったら・・・。
この中のいくつかは達成できるとは思うけど
一つ一つにそこまで高い可能性は感じない。
昨年先発での可能性を見せロングリリーフとしてのスタートが濃厚なFranklin Moralesに加え
超大型トレードでの投手獲得で先発のマイナーのデプス
の厚さも増したため層でいえば大きな問題もないが堅さは無し。
客観的に見てTB/TOR/NYYよりは劣る。
個人的には昨年が昨年だけにローテはもう少し積極的に動かすかもしれないと
思っていた場所だが少し肩透かしを食らっている感じ。
今後動かすことはあるだろうか。
とは言え新たにローテを獲得すると言うのは同時に今の5人の誰かを
動かさなければならない。
考えられる選択肢としてはDoubrontをトレードかリリーフに移すか
ラッキーをDLに投獄するか、
残りの30M以上のサラリーをほぼ全負担してトレードするしかない(^_^メ)
(ラッキーはスプリングトレーニングは他の選手と同様にスケジュール通りに行う予定)
今後獲得可能な平均以上の投手と言うというと
FAだとマーカム、ローシュ(ドラフト指名権没収アダとなりオファーがないとか)
、トレードだとPorcello,肘の状態に問題なければGarza,
ダンクスの故障からの復帰から間に合えばFloydあたりか。
トレードに関しては球団がどの程度放出の意思を持っているかは
不確かな状況でBOSの予算の上限もそんなに遠くはないはずだし
マイナー契約で獲得する以外は
あまり大きな動きはないと見るが、ローテ確定クラスの獲得も完全に除外はできない。
今後2年のプランとしては契約期間残り少ない投手の代わりに
Matt Barnes/Allen Wabster/Rubby De La Rosa/Brandon Workmanあたりに
ローテを引き継いでもらうと言うのが最も理想だろう。それとFelix Doubront/契約期間が2017まで残る
Clay Buchholzと合わせて行ければ最も理想的な形。
まあただの理想であって現実はそんなにうまくはいかないでしょうが。
優良な先発プロスペクトは何人いても足りることはないし最も放出に慎重であってほしいところ。
age30付近の長期契約が怖いのなら結局自分たちで育てな駄目よ。
④
控えの編成はこれで確定?控え野手は4枠とすると現在はO
F Nava or Kalish/C Ross /IF Ciriaco/ 1B Gomezというのが順当なところでしょうが、この中で現時点で確定と言えるのは
捕手の
D・Rossだけでしょう。
もしナポリが決まるならばLHHのコーナーIF/両翼タイプが最も欲しくて
同じ右打者で守備難の1B/DHタイプ
Mauro Gomezはややフィットしないようにも思える。
それともう一つ気になるのはRFかな。Navaを控えとするならば現在チームには
VictorinoしかRFに適するタイプはいない。
ジャコビーが試合に出ないときはビクトリーノがCFに回ればいいがその時誰がRFを守る?
ビクトリーノが試合に出ないときは誰がスタメンRFを守る?
その二人がほとんど健康で小さな怪我もなく出場し続けるのなら休養時にNava
でもいいと思うのだけど
RF控えとしてはGomesとともに両者守備的に適するとも思えないし
最終的にはRyan Kalishが枠に入ってくれる方が理想的な形ではあるように思う。
まず健康で許容範囲で打てることを証明しなければならないでしょうが。
Ciriacoも25人枠に入れるのならやはり外野全般もしっかり守れるようになってもらうのが
理想。足とIF守備が彼の長所だがそれだけでは今一つ押しが弱い。
ここに外野全般もしっかり守れるというメリットが加わるなら控えとしてはより重宝するだろう。
スカウティングしていると言われるボビー・アブレイユに1B/OFをやらせるくらいなら
Daniel Navaに1Bの守備練習させると言う方が自分としては魅力的なオプションですがね。
でも外部からの控えの獲得は今後もまだ十分あり得るのではないかと。
⑤
最終的なリリーフの編成は?Hanrahan/Bailey / Aceves /Tazawa /Uehara /Breslow / Bard / Morales /Miller /Mortensen
この10人は開幕MLBスタートでもおかしくはないが現実的にはほぼ7人に絞られることになる。
捕手同様トレードは当然ながら考えられるところだ。
⑥
現在のペイロールは?贅沢税計算上のペイロールでいうと
John Lackey, $16.5 million
Ryan Dempster , $13.25 million
David Ortiz, $13 million
Mike Napoli, $13 million(未決定)
Shane Victorino, $13 million
Stephen Drew , $9.5 million
Clay Buchholz, $7.4 million
Dustin Pedroia, $6.80 million
Jon Lester, $6 million
Jonny Gomes, $5 million
Koji Uehara, $4.25 million
Dodgersトレードの負担額,$3.9M(2013~2015まで)David Ross, $3.1 million
Jose Iglesias, $2.1 million
----------------------------------------------------------
$121.8M調停有資格者(MLBTRによる予想額)
Jacoby Ellsbury( $8.1M)
Joel Hanrahan($6.9M)
Jarrod Saltalamacchia($3.9M)
Andrew Bailey ($3.9M)
Alfredo Aceves ($2.6M)
Craig Breslow ($2.4M)
Andrew Miller ($1.4M)
Daniel Bard ($1.6M)
Franklin Morales($1.4M)
------------------------------------------------------
$ 32.2 M調停無資格者 (サービスタイム3年未満かつスーパー2非該当者)で25人枠に入りそうな選手
Junichi Tazawa $1M?
Felix Doubront 0.5
Ryan Kalish/Daniel Nava 0.5
Will Middlebrooks 0.5
Pedro Ciriaco 0.5
Mauro Gomez 0.5
Ryan Lavarnway 0.5(現時点ではMLBの捕手はSalty/Rossになるので)------------------------------------------------------
$ 3.5MMedical cost等 + 25人枠に入らない40人枠入りの選手のサラリー
$12M
合計 $169.5M
Alex SpeierさんやMLBTRの記事を参考にさせてもらっています。
調停有資格者のサラリーはただの予想で実際はある程度はブレるでしょう。
ナポリを含めると贅沢税のリミット178M付近には
だいぶ近くなってきていると思いますし
今後は同時に高めのサラリーの選手を出さない限り高い選手は獲得しづらいのでは。
ただAcevesやBailey, Saltalamacchiaなど
はトレードの可能性もあると言われてるし、まだ少し動きはありそうですが。
なんにせよ1Bが正式に決定しないと財政的にも控えの編成的にも
先には進みにくいのではないかな。
今のところパッと見85勝くらいのチームじゃないですかね。
NEWS★昨年は行わなかったが
Rookie Programが復活する模様で
参加選手が発表された。
MLB昇格が近い選手を集めて短期間にトレーニングやコンディショニング
の指導や室内講習(メディアへの対応やお金の使い方からドラッグ、アルコールの対策等)
を受ける。
Pitchers: Drake Britton, Rubby De La Rosa, Allen Webster, Stephen Wright.
Infielders: Xander Bogaerts, Brock Holt
Outfielders: Jackie Bradley Jr., Bryce Brentz, Alex Hassan
Catchers: Dan Butler, Christian Vazquez
40人枠外だとBogaerts/Bradley/Brentzが参加。Barnesは来年ですかね。
左投手のHernandezなんかもAAAに到達してるし入っててもおかしくないと思うんだけどな。
★Minor League Ballの今年の
REDSOX TOP20 Prospectが発表された。
Xander Bogaertsが2008年のClay Buchholz以来の格付け「A」。
エリートプロスペクトの仲間入り。
近年の中では上位の選手に割とAA以上のクラスの選手が多い。
Sickels氏は
Garin CecchiniをB+(最近のアップデートでBに変更)
で4番目と他のランクと比べると比較的評価は高めで
やや評価が割れる部分でもある将来の打撃のパワー面に関しても楽観的。
ドジャースからトレードされてきたもう一人の投手のRubby De La Rosaはギリギリで
プロスペクトの対象からは外れてしまっているがSickels氏によるとB+だそうです。
Websterもトレード時はB+だったけどほんの少し落としたか。
2年連続C+に留まるIglesias(なぜか写真で使われている)・・・
頑張って挽回して欲しいね。
2012のドラフトクラスではPat Lightが比較的高めにランクされている。
40人枠入りを果たした Alex Wilsonはランク外C。ちょっと落ちてしまったね。
Ranaudも当然のようにランク外・・・・だいぶ落ちてしまったね。
今年はFAで埋めてほとんどトレードで出してないのもあるけど全体でいえば
まずまずいい組織なんじゃないですかね。
BAのJim Callisさん1個人としての組織ランクと前置きした上で
現在BOSは5番目のマイナー組織だと
Ask BAで答えてくれています。